スマートコーチング ヒルクライムセミナー 低酸素トレーニング
去年の9月以来となるスマートコーチング訪問。今日は5人で低酸素トレーニングのレッスン。19:20スタートだから、早めに仕事を切り上げて、19:10頃に到着。
GTローラーが低酸素室に沢山設置されている。これに乗るのも楽しみにしていた。
安藤コーチにセッティングして貰って、早速レッスン開始。
先ずは、パルスオキシメーターを使って通常の空気で心拍と血中のモグロビン量の酸素の運搬度合=酸素飽和度を計測する。この数値が高い程、酸素が体内にうまく運搬されているので、良い。
上段がSpO2(酸素飽和度)。98。ほぼ完璧な数字だ。下段はHR。
血液中のヘモグロビンのうち、実際に酸素を運んでいるヘモグロビン(酸化ヘモグロビン:HbO2)の比率のことを酸素飽和度(SpO2)と言い、単位は%(パーセント)になる。
続いて、高速スクワットや息止めを各人にやって貰って、SpO2の変化を見る。
私を含めた高速スクワット組はそれ程、大きな減少は無い。息止めの担当の方は、相当頑張って74まで変化させていた。そこまで耐えられるのは、超人級らしい。
いよいよ、低酸素室に移動する。
酸素を15%程度減らして、標高2500m位の設定。空気中の酸素の比率は21%だそうだが、この比率自体は高度が上昇しても不変であるらしい。窒素とか二酸化炭素などの比率は変わらず、単純に量が減る。高度が上昇すると減圧するが、低酸素室は減圧は無い。
大学時代にアルペンスキーのトレーニングで立山に行って練習してた頃、最初の2日は宿舎の階段を上るだけでハアハアいっていたが、帰る頃には順応して、下界に帰ったら、空気が濃くて、陸上トレーニングが楽勝だったのを思い出した。
多分、SpO2が順応して上がって行ったんだろうな。
GTローラーに初めて乗る。フロントフォークを固定しているが、台がユラユラしているので、不思議な感覚。しっかりと体幹で乗れないとグラグラするが、じきに慣れた。
低酸素室に入って、アップ開始。150w程度でケイデンス90位。直ぐにしんどくなるかと思いきや、そうでも無い。
ここで、パルスオキシメーターを装着。
SpO2の値は80台半ば!
ヤバイよ〜。でも、体感的にはそこまで追い込まれている感は無い。
次にテンポ走開始。L3領域のFTPの80%程度で80回転をキープして走る様に指示される。
汗がダラダラと落ちてきた。徐々にキツイ感じになってきたぞ。ここで、低酸素のダメージを感じ始める。
パルスオキシメーターを装着。70台後半まで来た。頑張れ!ヘモグロビン君。
ここで、ロウソクを消す様に強く吐く呼吸法を導入。これは、いつかのタイミングで自分で試行錯誤で思いついて良かった方法で、その後のスマートコーチングの動画でフミもやっていた呼吸法。
おー。SpO2が80台に復活して徐々に上がっていく。分かり易い。
最後の5分はFTPの110%位まで上げて、この呼吸法が何処まで通用するかテストしてみる。
前を見て胸を張って、酸素を取り込むとか、モモを上げて〜とか、安藤コーチに叱咤激励される。
SpO2の数字は80台後半迄上昇したがそこで限界を迎える。これ以上の強度では、通用しないことを体感。
ところで肝心の呼吸法の何故を。
人間がキツイと感じるのは酸素の量が少ないからでは無く、二酸化炭素の量が増えるとキツイと感じるとか。
だから、肺の中の二酸化炭素を強く吐いて量を減らす事で楽にする。強く吐いてその部分に酸素を取り込む事がポイント。
最後に安藤コーチにマイバイクに乗って貰って、高速ペダリングとか上半身の使い方を直接見せて貰う。
最後に受講者の皆さんと和気あいあいとお話しながら、なるジャーのKさんやなおっきさんもご一緒に質問タイム。
最後は、大人のおもちゃからゴリゴリ棒を一本お買い上げして帰った。
非常にいい刺激を頂いた充実した一日だった。