Rupinのラン(とロードバイク)のブログ

マラソンでサブ3を達成した元チャリダーのブログ

第67回勝田全国マラソン

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第67回勝田全国マラソン 3時間26分07秒(ネット3時間23分14秒/う○ちタイム除き3時間20分39秒)

初マラソンに勝田を選んだのは、大好きな小説で「冬の喝采」という経済小説家黒木亮氏の自伝で「勝田マラソン」が登場して興味があったからである。

確か昭和54年の大会だから、1979年。2019年の今年から丁度40年前の話である。当時は300人程度の規模の大会だったよう。ちなみに黒木亮こと本名金山雅之選手は、早稲田競走部の駅伝メンバーに選出される程の実力を持ち、この大会では初マラソンながら2時間29分でゴールしている。ランを始めてから改めて読み返して見ると、かなり描写が細かいので参考になるのだが、ゆっくりゆっくり走っても、ペースはキロ3分ちょいである。私の全力走より速い。

ランをやっている方は是非読んでみてください。面白い小説です。

 

冬の喝采

冬の喝采

 

さて、マラソンである。昨年10月末に素人的に参加した横浜マラソンでは見事に撃沈して、32kmで脚が攣り、最後の2kmはほとんど歩いてゴールした記憶。そもそも30km走をやった事がない。

結論、祈るしかないのである。“脚の神様よ、どうか最後までペースを落とさず力強く前進する筋力を与えたもう”

ゆるりと入れば最後まで持つという確信が有れば良いのだが、ゆるりと入って撃沈したら詐欺にあった豆鉄砲食らったやつみたいなダサい事になる。

したがって、ネガティブスプリットが正しいと言うセオリーを引き続き無視して、一週間前のハーフのVDO2から算出された、マラソンペース4:25を上回らず、気持ち良く突っ込めるだけ突っ込んで、あとは野となれ山となれ作戦を採用する事にした。

ベース4:30で30km。残り10kmは5:00。最後2kmを6:00でも3時間20分くらいで帰って来ると言うレースプランで。

 

レース前

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意外に早くスタート2時間前には到着。

風も穏やかで意外に暖かい。

無料の甘酒とチキンラーメンを頂いてから、どこぞの学生さんにマッサージしてもらう。テーピング等が無料且つ丁寧にやって頂けるのは大変有り難い。これは素晴らしいサービスだ。

のんびりと準備して、Eブロックに並ぶ。何となくだが、参加者が硬派な感じがする。仮装ランナーがほとんどいない。スタート前の緊張感もそれなりである。自転車で言うと乗鞍っぽい。風船付けたペーサーらしき人もいない。

会場でMCをやってくれる実況おじさんが、いい味を出している。コメントが渋い。

 

レース前半

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先ずは結果を纏めると。

14kmまで4:20/km。15-28kmまで4:30/km。

そこから撃沈してズルズル。なんとか6分台を出さずに走っていたが、最後は攣って動けず完全ストップ。前半の貯金が効いて、無事目標のサブ3.5を達成。

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MCおじさんがスタートで「On your Mark 」と言ったので、なぜか笑いが起きる。スタート直後は超絶混雑。

それでも側溝作戦でスルスル前へ出る。

4:30/kmペースで順調にスタートを切る。

勝田市内の皆さんの応援が凄い。

ランニングスタイルのガチ系のお兄さんがいたのでしばらく一緒に付かせてもらう。

とにかく最初は元気いっぱいである。

ガンガン抜いて行ける。

アドバンテージを1kmあたり10秒程度確保するという絶好の展開。

10kmくらいで、便意が来たので我慢せずピットイン。ガーミン君によれば2分半くらいロス。

周りのメンバーが一新されてしまう。

ここで、ペースが合うオレンジ色のロングTシャツのお兄さんについて行く。背中に俺を抜くなよと書いてあるので、律儀に守る事にした。

理系っぽい眼鏡お兄さんできっちり4:30/kmペースを守って走ってくれる。前半の22kmまでのラップは美しいほどに綺麗にペースが守られている。ありがとう、眼鏡お兄さん。

ハーフ地点で係員のおじさんが「1時間15分のペースだぞ!頑張れ!」と言っていたので、心の中では、無理〜〜と思いつつも、粘れるだけ粘る。

レース後半

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しかしながら、そんなにマラソンは甘くない。28kmから眼鏡くんが徐々に遠くなってしまう。

ここから、文字通り撃沈。

30kmからが本当のマラソン。5分ペースも維持出来ず、ジョグペース。沿道で補給をサポートしてくれる皆さん、応援してくれる方々への感謝を体で示す事すら出来ない程に消耗している。

周りのランナーにゴボウ抜かれする度に心も折れて、1秒でも早く終わってくれともがくようにノロノロと脚を進める。

考えると、横浜マラソンでは20kmでこの状況になって半分死んでた。今回は10km短い。必死にあと10km、皇居2周。8km。駒沢公園4周。と鼓舞する。心肺では無く、脚が動かない。筋肉が痛過ぎて進まないのである。

直線道路が長いとあまりの先の見えなさに絶望感に叩きのめされるが、この辺りはちょくちょく曲がるので、気が紛れるのは助かった。

ただ、アップダウンが地味にキツイのと、いよいよ勝田名物の風が容赦無く身体を打ち付ける。寒さでグローブをはめたり抜いだり。

40kmを過ぎて、ようやく終わりが見えてきた!という事で自然にペースが上がる。しかし!41km手前で遂に左足のハムが攣ってしまい完全停止。ストレッチしたら、大腿四頭筋が攣る。どうしようもない。2分程度ストレッチ。ここでサブ3.5を諦めるわけに行かない。

よろよろ走り始める。両脚痙攣させながら、騙し騙し前に進む。

時計を見ると、まだ余裕はありそう。

グロスの正式タイムで3時間半を切る事が出来なければならない。

「あと、500m行け行け〜!」沿道の応援が熱い。最後のゴール前にようやく着いた。

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3:26:00の表示。

ガッツポーズしてゴール。

 

今日一緒にエントリーしてたTさんも念願のサブ3.5を達成。互いに健闘を讃え合う。Tさんが居なかったら、ここまで頑張れたかどうか。

 

今シーズンの目標をフルマラソンハーフマラソン共に達成したのは出来過ぎ。

 

次戦は3月のはなもも。

サブ3.15を目標に頑張ろう!